「麒麟がくる」を見ている人なら。明智光秀
主役は明智光秀です。
日本史最大のミステリーともいわれる、「本能寺の変」
ぼくは特に歴史好きではありませんが、この辺りの事には俄然興味があります。
ですから今回は一話からしっかり見ています。
明智光秀といえば裏切り者として有名です。
ぼくが随分前に読んだ漫画では卑劣な忍者であったという設定でした。
ところがドラマ「麒麟がくる」で描かれている明智光秀はさわやかな好青年ですよね。
その後の歴史研究でも、
明智光秀はとても人格者であったとう説が多く上がっているようです。
むしろ悪どい裏切り者として仕立て上げられてしまった。
かわいそうな立場の人物ではないのか。ということでしょうか。
本当の明智光秀だったのかもしれません。
そんな、「さわやか光秀」を書いた小説を今回はご紹介。
「麒麟がくる」を見ている方ならば、気に入ってもらえるのではないかと思います。
その小説とは、
垣根涼介著 『光秀の定理(レンマ)』です。
この作品でも明智光秀はさわやか好青年として書かれています。
実直な姿も。
同じ立場の豊臣秀吉は信長の言いつけを時には聞かずに、要領よく逃げることがあるのに対し、光秀はあくまでも忠実に守ろうとする。
真面目過ぎてしまったがために、あのような事を起こしてしまったのかなと
考えさせられ、少し切なくなります。
主要人物は3人。主人公である明智光秀。
食い詰めた兵法者の新九郎。辻賭博を生業とする謎の坊主・愚息。
この3人が出会うことで織りなすさわやかな青春ストーリー。
信長と出会うことで、その実力を発揮。
信長とともに昇り詰めていく、光秀のサクセスストーリー。
そこに数学の確率の話が絡んでくる。
だからそこの定理なのですが・・・。
さあ、それがどうからんできますかねえ、というのがこの小説の肝です。
「信長・天下布武の戦いの初手である六角氏攻め。
光秀が攻めるのは難敵・長光寺城。
その山城に至る山道は四本。うち三本には伏兵が潜む。
光秀は二つの道は見極めた。残るは二つにひとつ。
だがその確率は、本当に50パーセントか!?」
(表紙カバーそで部より引用)
ええっ。二つにひとつなんだから50パーセントでしょう。
算数は大の苦手で、すでに小学三年生の分数で転んだぼくでもそれくらいわかるぞ。
二択なんだから。A かBかなんだから。どっちですか?ときかれているのだから。
50パーセントでしょう。
ち・が・う・の・?
気になりませんか?
この理屈って人生の選択でも使えそうな考え方ですよね。
あなたの人生のためにも知っておいた方がいいと思うなああ。
(すでに知っているぼくが上手く使いこなせてませんが)
その前にぜひこちらの小説をどうぞ。