toohiiのお一人様がいい

1人が好きな男がいろいろと吐露します。

小説の紹介

舟を編む(小説)・あらすじや感想など。

本日ご紹介するのは、 『舟を編む』三浦しをん著です。 // リンク 2012年の本屋大賞を見事受賞された作品です。 さすがは本屋大賞受賞作と、うなる名作でした。 舟を編む 馬締 光成 西岡正志 岸辺みどり 感想 舟を編む 有名な作品ですから、未読でも 辞書を…

クレオパトラの夢 コロナ禍だからこそより楽しめる?

今回ご紹介する小説は恩田陸さんの『クレオパトラの夢』です。 // リンク 恩田さん作品の中で、神原恵弥(かんばらめぐみ)シリーズといわれているやつですね。 主人公である神原恵弥は外資製薬会社に所属しており、 「ウイルスハンター」と称される仕事をし…

ブラザー・サン シスター・ムーン  あの日3人が見たものの意味

今回紹介しますのは、恩田陸著『ブラザー・サン シスター・ムーン』です。 // リンク 『夜のピクニック』から4年 青春小説の新たなスタンダードナンバー誕生 などと書いてあります。 こんなことを書かれてあると、この小説が『夜のピクニック』の続編のよう…

夜のピクニック なんて“さはやか“な高校生活でございましょう

小説のご紹介をします。 恩田陸さんの『夜のピクニック』です。 // リンク この小説は第二回(2005年)の本屋大賞受賞作品です。 本屋大賞というのは、「新刊を扱う書店(オンライン書店を含む)の書店員」の 投票によってノミネート作品及び受賞作品が決定…

禁じられた楽園 恩田陸さん  ホラーというものについて感じたこと

今回は恩田陸さんのホラー小説について書きます。 巨大な野外美術館に招待される ところで、インスタレーションとは インスタレーションといってもそれは ストーリーの内容とはあまり関係がないけど、気になった文章 ホラーの難しさ 巨大な野外美術館に招待…

名刺代わりの小説10選について 3回目

以前からやっておりました「名刺代わりの小説10選」についての解説。 あと数冊残っておりましたので、今回はそれをやりますね。 #名刺代わりの小説10選 新世界より/貴志祐介蜜蜂と遠雷/恩田陸1Q84/村上春樹ジェノサイド/高野和明ドグラ・マグラ/夢野久作深泥…

名刺代わりの小説10選 つづき

前回に引き続きまして、10冊として選んだ小説について書いていきますね。 www.toohii-solo.com #名刺代わりの小説10選 新世界より/貴志祐介蜜蜂と遠雷/恩田陸1Q84/村上春樹ジェノサイド/高野和明ドグラ・マグラ/夢野久作深泥丘奇談/綾辻行人容疑者Xの献身/…

Twitter 「名刺代わりの小説10選」 解説

ちょこっとTwitterをやっています。 読書垢っていうんですか?それで読んだ小説のことをいろいろと投稿しています。 世間では「本が売れない」「本を読まない人が増えた」と言われているようですが、 それが嘘ではないかと思えてしまうほどに、みなさんの読…

消滅とは? 空港におけるクローズドサークル 推理合戦 

本日紹介します小説は、恩田陸さんの『消滅』です。 相変わらず、恩田陸作品を読んでおりますし、 今回読んだ『消滅』もとてもおもしろかったので、 まだまだまだ、読み続けることになりそうです。 // リンク いつもならば、ここであらすじを書くのですが、 …

音楽と絵画にインスパイアされた5つの物語 『ライオンハート』

本日紹介します小説は恩田陸さんの『ライオンハート』です。 『蜂蜜と遠雷』を読んで以来、恩田陸さんをもっと読まなければ!!! という気持ちが続いております。 今回もまた素晴らしい物語でした。 「あとがき」にありますように、 (あとがきがある場合、…

蒲公英 読めますか? 常野物語

今回は小説のご紹介です。 恩田陸さんの「常野物語シリーズ」の第2弾です。 『蒲公英草紙』 んんん???何そうし? うらこうえいそうし???? ぼくは漢字検定2級に合格しておりますが、読めませんでした。 漢字検定2級なんてその程度です。 「たんぽぽ」…

百人一首を全部暗記していることなんて普通でしょ、と思った小4の男の子からはじまる話

以前に紹介した小説『蜂蜜と遠雷』を読んで以来 恩田陸さんの作品をもっと読んでみたいという気持ちになっています。 そこで少しだけ調べていくつかのサイトを見つけました。 以下のサイトが自分としてはわかりやすかったですね。 ranking.goo.ne.jp で、こ…

『蜂蜜と遠雷』読了。オススメのスポーツ漫画?

音のひとつひとつを聴くがごとく オススメのスポーツ漫画 春と修羅 またもや風間塵 完璧なラスト 音のひとつひとつを聴くがごとく 先日このブログでも紹介した『蜂蜜と遠雷』を読み終えました。 2週間かけて上下巻を読んだことになりますが、 時間をかけても…

バチカン奇跡調査官 今回の舞台はオランダ。聖遺物の奇跡。

今回は小説を紹介します。 『バチカン奇跡調査官 王の中の王』です。著者は藤木稟さん。 バチカン奇跡調査官 王の中の王 (角川ホラー文庫) 作者:藤木 稟 発売日: 2020/08/25 メディア: Kindle版 このシリーズも今作で16弾です。 10周年を迎えるようですね。 …

一話5分で楽しめるショートショート。田丸雅智さん。

本日は、小説のご紹介です。 小説といいましてもショートショートです。 ショートショートといえば、星新一でしょ。 という方も多いと思います。その通りなのですが。 今現在のショートショートをひっぱっているのはこの 田丸雅智さんです。 自らがショート…

アリス・ザ・ワンダー・キラー  早坂吝

今回は小説を紹介します。 『アリス・ザ・ワンダー・キラー 少女探偵殺人事件』です。 作者は早坂吝さんです。 アリス・ザ・ワンダーキラー~少女探偵殺人事件~ (光文社文庫) 作者:早坂 吝 発売日: 2020/02/28 メディア: Kindle版 題名からなんとなく察する…

〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件 

今回は小説の紹介をします。 『〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件』という作品です。著者は早坂吝さん。 以前にこのブログで『殺人犯 対 殺人鬼』という小説を紹介しましたが、 それがおもしろかったので、同じ作者の別作品を読んでみました。 早坂吝さんのデビュー…

殺人犯 対 殺人鬼 クローズドサークル

kenbuchi.hatenablog.com 毎日一冊本を紹介している「けんぶち」さんのサイトで紹介されたミステリです。 孤島の児童養護施設で、 ある殺人者の視点からもう一人の殺人者を追っていく話 何だそれええええ。このたったの一行で読むこと決定です。 作者は早坂…

『火の粉』 奉仕する男は・・・。

今回は小説の紹介をしますね。 『火の粉』雫井脩介著です。 火の粉 作者:雫井脩介 発売日: 2013/09/13 メディア: Kindle版 まず目次を見ると<1>判決とあります。 そして最後にまた<24>判決とあります。 裁判にはじまり、裁判に終わるとう構成の話です。 …

不穏な眠り 葉村晶の短編集 読書初心者にもオススメ。

本日は小説の紹介をします。 『不穏な眠り』若竹七海著です。 人気の葉村晶(はむらあきら)シリーズ。 2020年1月にはシシドカフカさん主演でドラマ化されました。 個人的には葉村晶のイメージは吉田羊さんだったのですが。 葉村晶は女性で、ミステリ専門書…

あの「グリコ森永事件」をモチーフにした小説『罪の声』

今回紹介する小説は『罪の声』です。作者は塩田武士さん。 この小説はかつて日本で実際に起きた「グリコ森永事件」をモチーフにしています。 ja.wikipedia.org お菓子に毒を入れてばらまいたという事件です。 子供が学校から帰って来て親からおこづかいをも…

トップミュージシャンの死の真相とは!? バチカン奇跡調査官15

今回は本の紹介をします。 ぼくはみんなに小説を読んで欲しいなと思っていますので、 小説の紹介を時折しています。 紹介するのは『バチカン奇跡調査官 アダムの誘惑』です。 バチカン奇跡調査官 アダムの誘惑 (角川ホラー文庫) 作者:藤木 稟 発売日: 2019/0…

バチカン奇跡調査官 鳴るはずのない鐘と青い鳥 

今回紹介するのは「バチカン奇跡調査官 ジェヴォーダンの鐘」です。 バチカン奇跡調査官の14作目にあたる作品です。 バチカン奇跡調査官 ジェヴォーダンの鐘 (角川ホラー文庫) 作者:藤木 稟 発売日: 2018/04/25 メディア: 文庫 バチカン奇跡調査官とは、バチ…

豪華クルーズ船の旅。突如海から出現した巨大な十字架。バチカン奇跡調査官12

「バチカン奇跡調査官」という小説をご存知でしょうか。 2007年12月の刊行いらい現在間で19巻が出ている人気シリーズです。 最新巻が15巻で(2019年7月現在)でそれに加えて短編集が4冊出ています。 累計100万分越えで、アニメ化もされています。 著者は藤木…

貴志祐介著『罪人の選択』  生死を分ける選択を迫られるも、提示されたヒントの意味がわからない。どうする?

今回紹介するのは、貴志祐介さんの「罪人の選択」という短編小説です。 登場人物は3人。 殺したいと望む人。佐久間茂。 殺されようとしている人。磯部武雄。 見届け人。浅井正太郎。 時は1946年。終戦間もないころです。 佐久間と磯部は「茂ちゃん」「タケ…

貴志祐介さんの『新世界より』が好きならばこれもオススメ。 他の惑星に移住した子孫たち。似て非なる日本人の奇妙な生活。何があった?

出ました。 2年半ぶりの新作ですね。 貴志祐介さんの短編集『罪人の選択』. 収録作品は4本。 その中にはあの『新世界より』の刊行後ほどなくして発表されたという 「呪文」という作品ががあります。 今回はその「呪文」に絞って書きますね。 この物語は人間…

「麒麟がくる」を見ている人なら。明智光秀 

NHKの今期の大河ドラマは「麒麟がくる」ですよね。 主役は明智光秀です。 日本史最大のミステリーともいわれる、「本能寺の変」 何故、明智光秀は織田信長を襲ったのか。 ぼくは特に歴史好きではありませんが、この辺りの事には俄然興味があります。 ですか…

貴志祐介さんが書いた1000年後の世界 (SF ファンタジー そしてホラー)

ぼくが今まで読んだ中で一番面白かった小説を紹介します。 「新世界より」貴志祐介著 2008年の1月に発表されて以来、ぼくは何度もこの作品を読み返しています。 2021年の1月現在も再読中です。やっぱりおもしろいと言い切れますね。 この物語にぼくなりのキ…