スポーツが苦手な奴にスポーツをさせるのはハラスメントなんだよ!
スポーツ・ハラスメントという言葉があります。
運動部で行われる嫌がらせのことらしい。
「指導者、先生、先輩」と「生徒、後輩」という上下関係の中で
行われるものをいうそうですね。
パワハラに近いものでしょうか。
ああ、ぼくもやられたわ。
中学生のころ所属していた部活で先輩から。
特に全然できない奴が一番威張ってて、
他の先輩たちがいないのを見計らってやるんだよねえ。
ろくでもない奴だった。
こういうの選手の育成に全然役に立たないと思うのですが。
ただ、
今回はその話じゃなく。
別の意味でのスポーツ・ハラスメントのことをいいたい。
それは、スポーツの強要です。
スポーツが苦手な人に対して嫌がっているのに
スポーツを無理やりやらせる行為はハラスメントです。
理由は嫌がっているからです。
ぼくはスポーツがものすごく苦手です。
みなさんは「アメトーク」というテレビ番組の「運動神経悪い芸人」を
見たことがあるでしょうか。
あれレベルです。
見ている人が「なんでこうなるの」「信じられない」とかいって
笑って見ていると思うのですが、
ぼくもスポーツをするとあんな感じです。
キャッチボールできません。
ボーリングはガーターにしかなりません。
あれは、お笑い番組で見ている人に笑ってもらう目的でつくられて
いるからいいのですが、
一般人がさらし者にされて、笑いものにされる状況はどうでしょう。
そこを考えて欲しい。
苦手だから、それで恥をかきたくないのです。
歌が苦手な人に、カラオケを勧める行為。
アルコールが苦手な人に、アルコールを飲ませる行為。
それがよくないことだということが、
少しは浸透してきたと思うのですが、
それと同じです。
(かつては、みんなが飲んでいるんだからという謎の理由で、
飲めない人に無理に飲ませる行為がありました。)
たしかにスポーツは素晴らしいものです。
(テレビでたまたまやっていたのを、偶然見て、
そのまま最後まで見てしまったことが何回もあります。
それに部活をやっていたときは、自分の勝利、チームの勝利に
歓喜しました)
でもそれは、映画は素晴らしい、小説は素晴らしい、
建築は素晴らしいというのと同じです。
誰かが切磋琢磨して、築き上げたものはどれも素晴らしいのです。
スポーツだけを持ち上げ過ぎではないでしょうか
スポーツはみんな好き。
と決めつけ、
だから全員参加。
と強要する。
スポーツイベントへの参加を100%拒否しているわけではありません。
住んでいる地域や、属している組織でそれが行われる場合は、
協力はしようと思っています。
道具などの運搬や、設営が必要であればそのお手伝い、
参加者へと声援など。
スポーツ以外のことでしたらできます。
何かあれば助け合わなければならない間柄ですから。
そのあたりは譲歩します。
ただし、できないスポーツを無理やりさせるのは違う。
恥をかかせるのは違う。
親睦を深めるためというが、
苦手なことを無理やりさせられたら、
むしろ嫌いになるでしょ。
目的を達成できていません。
よって、
スポーツはスポーツが好きな人だけで盛り上がってください。