定年は必要かを考えた。
還暦のイメージも変わりました。
60歳は老人ではありません。
最近強くそう思うようになってきました。
まだまだ若いし、元気。
ひょっとするとぼくより元気。
一昔前ならば60歳は老人でした。
でも今は70歳からが老人ではないかと思うようになりました。
60歳はおじさんです。
60歳はおばさんです。
本人たちも老人扱いされるのは嫌だと思います。
その観点からいうと60歳を定年として
退職させるのってどうよ?と疑問がわいてきます。
だってまだまだ働けるのですから。
どうして働ける人を60歳になると一律に追い出すのか。
けしからん!
みたいな論調があるのは当然かと。
いいたいことはわかるんですけどね。
うなずけるところもあるんですけどね。
ぼくもそう思っていた時期がありますけどね。
ですが、今は。
ぼくは定年必要説を唱えたい。
理由。
1・若い世代のため。
上がいつまでも居座っていると若い世代が育たない。
出世できないなどで、意欲が低下する。
新陳代謝がなされないために、時代に合った経営ができない。
結果会社が傾く。
定年で出すことによって、若い世代を入れる、育てることをして
会社自体を若く保つ必要があるでしょう。
若い世代が魅力を持つ会社でなければなりません。
2・還暦は第二の人生の始まり。
干支が一巡して誕生年の干支に還ることからそういう意味があるようですが、
本当にそうして欲しい。
新天地へ行くなりして、何か新しいことをはじめて欲しい。
人生100年なんてこともいわれていますから、いろんな楽しいモデルケースを
見せて欲しいものです。
60歳どころか、70歳の人がnoteをはじめたという記事をご存じでしょうか。
70歳の寿司職人の方が若いアルバイトに教えてもらいながらやっているそうです。
つまりここで師弟が入れ替わっているわけですが、それを受け入れる姿勢が素晴らしいとは思いませんか。その甲斐あってか順調にフォローを増やしているみたいですね。
これからはこういうものを取りえれていかなければいけない、ということを言ってらしたのを読んで何とたくましいと思いました。
本題に入ります。
で、ここからが今回の記事で一番言いたいことです。
それは。
中小企業は積極的に定年を迎えた人たちを採用すべき。
中小業者、零細企業は慢性的な人手不足です。
その中には若者には見向きもされない業界もあります。
経営者は若い人が欲しいと思っているようですが、
無理です。
入ってきたとしてもすぐに辞めます。
若者に魅力のあるものは提示できないでしょう。
できているのであれば若い人が入って来ているはずです。
辞めずにいるはずです。
若い人が欲しいなどという、その考え方を改めた方がいいと思います。
それよりも求めるべきは定年で退社した人たちではないでしょうか。
この方々は実際に会社勤めをやり遂げた実績があります。
もっと重要なことは、勤めていた会社でのノウハウを持っています。
そのノウハウをいただこうというわけです。
「何も知らないど素人がモノ言ってんじゃないよ!」という姿勢を改め、
「何か気づくことがあれば、何でも言ってください」という姿勢を打ち出すのです。
言いやすい環境づくりですね。
そうすることによって、当たり前だと思っていた非効率な仕事の改善につなげる。
全くの業界未経験者でも歓迎すべきです。
その方たちを丁寧に指導する。
「見て覚えろ」を止めて、教育を充実させる。
少し話がずれますが、パティシエ業界の改革みたいなことをテレビで観ました。
この業界は職人の業界ですから、「見て覚えろ」の世界です。
ベテラン職人はそうやって技術を身に着けてきました。
ですが、その会社では「俺たちはそうやって来た。お前たちもそうしろ」という考え方を改め、シッカリと丁寧にわかりやすく指導していくことにしたそうです。
そうすることで早く職人を育てることができるそうです。
非常にいい見本としてとらえるべきです。
職人の世界に限らず、そういった意識改革が必要ということではないでしょうか。
定年の延長もいいのですが、
定年で退社した方々の「積極採用・教育の充実」を打ち出す企業が増えてくれればいいのになと考えます。
「そんなの上手くいうわけない」という意見もあるでしょうが、
「それをやらないといけない時代に来ている」と思うのです。
少子高齢化社会はとっくにはじまっているのですから。
そしてこれは、やろうと思えばすぐにできることではないかと思います。
いずれはみんな会社を去る日が来るのです。
定年後の第2ステージが用意されている社会の方が良くないですか?
そんなことを考えてみました。
今回はこれにて失礼します。