人生100年時代にはじめることのひとつかも。
「人生100年時代」といわれはじめて、はや数年。
そのことに、なんとなく実感が湧いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
100歳まで生きなくとも、90歳くらいまでは生きる可能性はかなり高い。
そんな時代になって、考えておいたほうがいいかもしれないことが書かれた本を今回は紹介していきますね。
『インデペンデントな働き方』著者は藤井孝一さんです。
学校を卒業し、会社に就職して定年まで勤め上げ、後は年金をもらって悠々自適に暮らす。それを本書では今までのスタンダードとして捉えています。
これからの時代は、定年を迎えた時点でもまだ人生の3分の2しか終わっていない。
まだまだ時間がある。まだまだ働かなくてはならない。それを思うときに、また雇われる道を歩むのではなく、何かはじめてはいかがですかというのが本書の主張です。
独立した働き方。それがインディペンデントな働き方です。
ではどのようにすべきなのか。そのヒントが本書には書かれてあります。
- 1・自分のやりたいことをやってお金を稼ぐ
- 2・稼ぎのネタの見つけ方
- 3・10年後どうなっていたいたいかを考える
- 4・「自分棚卸シート」
- 5・週末起業
- 6・一発で決めようとしない
- 7・友達に誘われて独立はしてはいけない
1・自分のやりたいことをやってお金を稼ぐ
「成功しそうなこと」「稼げそうなこと」ではなく、
「自分のやりたいこと」をまず見つける。
「儲けられそうなもの」を考えるのではなく、
「好きなもの」を突き詰め、その上で「どう儲けるかを考える」。
そうでないと続けられないから。
2・稼ぎのネタの見つけ方
「好きなこと」だけなら、ただの趣味。
「できること・得意なこと」だけなら、好きではないので長続きしない。
「必要とされている」ことでなければ、稼げない。
この3つが重なるところが、稼ぎのネタとなるところです。
好きなことならあるけれど、他の2つは・・・。
と悩む方は「人からよく頼まれること」をヒントにするといいそうです。
3・10年後どうなっていたいたいかを考える
著書では「人生計画表」をつくることをすすめています。
これは10年後(そしてそれ以降)どうなっていたいかを「仕事」「個人」「家族」の視点で考えていくためのツールです。
自分の人生の「設計図」をつくろうということです。
4・「自分棚卸シート」
「仕事」「仕事以外」「その他」の3つに分けられており、「自分の専門分野」をあぶり出すツールです。
著者はこれまでに3万人の起業の手伝いをしてきた方だそうです。
どんな人生を歩んできた人でも、必ず、稼ぎのネタ、起業のネタを持っているそうです。
自分を過小評価してはいけないといっています。
5・週末起業
「サラリーマンにとって、先行き不透明な時代に入った。人口は減少し、市場は縮小し、モノが売れない。どんな会社でもリストラや倒産が他人事ではなくなった。それに対してどうするか。自分で稼ぐ方法を確保しておくしかない。会社に勤めているうちから、会社を辞めたあとの稼ぎ方を見つけておきましょう。つくっておきましょう。」
『週末起業』著者同じ
このような視点から、会社が休みである週末を利用することを推奨しています。
6・一発で決めようとしない
これは著書ではほんの少ししか触れられていませんが、これ系の本ではよく書かれたあることです。
ぼくが読んだ他の本には「300万円あったら、300万円すべてを注ぎ込むのではなく、100万円ずつに分けて、3回挑戦してみなさい」というものがありました。
たった1回で成功しようなんて甘いというより、無理なのでしょう。
スモール・スタート。トライ・アンド・エラーが重要ということです。
7・友達に誘われて独立はしてはいけない
これもよく聞く話です。
理由のひとつは上手く行かなかった場合に、友達を失うことになることです。
もうひとつは、誘うほうは自分が立ち上げたのだから確固たる信念や技術があります。
誘われたほうはそれがないからです。
著者の主張はこうです。
ざっと、本書を抜粋して紹介しました。
他にも様々なヒントが書かれてあります。
起業・独立というと構えてしまう方もいると思いますが、
何かをはじめるきっかけにはなる本です。
一度読んでみてください。