緑内障 手術後1日目
今回は「緑内障」について書きます。
以前に書いた 緑内障 手術の日 の続きです。
許可があるまでベッドを離れてはいけません
朝を迎えました。
すぐに看護師さんがやってきて、異常を感じることはないかなどを訊いてきます。
そういうものはおかげさまで感じませんでした。
麻酔がまだ効いているのか痛みもありません。
そこで、医師の許可があるまでは洗顔が禁止であることを伝えられました。
その後、ベッドに食事が運ばれます。
医師の許可が出るまでは食堂に行くことも禁止です。
とにかく出歩くことが禁止です。
食事は少し苦労しました。
ぼくは普段メガネをかけていて、裸眼は0.03くらい。
とるとまったくぼやけてしまうので、メガネはかかせません。
ところが、手術をした右目には鉄製の眼帯がテープと包帯で固定されてしまっています。まともにメガネをかけることができません。
鼻にかろうじて引っ掛ける感じでメガネをかけての食事です。
非常にやりづらいですが、かけないよりは遥かにましです。
はたから見れば、非常にみっともないでしょうが、致し方ありません。
術後の状態
8時になると医師の診察です。
看護師さんに呼ばれた人から診察室前の長椅子に並びます。
きのう手術をした人たちが真っ先に呼ばれていました。
自分の番になり診察室へと入ります。
しっかりと固定された眼帯をベリベリとはがします。手術後、はじめて目を開けました。といっても、何か変化があるのかといえば何の実感もありません。
医師に術後の状態としてはまったく問題ない、と聞いてホッとして病室へと戻ります。
その途中、白内障の手術をした人たちの横を通りました。
その人達は口々に、
「わあああ、見える」「明るい」「こんなにキレイに見えるの」
と、よろこびの声を上げていました。
白内障の手術はこんなにもはやく結果が出るんですね。
少しうらやましく感じました。
点滴開始
病室へ戻ると、手術後の点滴というのがはじまりました。
これからしばらく点滴生活が続きます。
点滴をするためには体に針を刺さなくてはいけません。
いい大人なので我慢しますが、やはり刺されるときは痛いです。嫌なものです。
ぼくは血管がわかりやすいらしいのでいいのですが、同室の矢部さんはわかりにくいらしく、何度も何度もブスブス刺されて気の毒でした。
点滴がはじまると自然と睡魔がやってきて、眠ります。
大切なお仕事のはじまり
11時くらいになると看護師さんがやってきました。
「今日から大切なお仕事があります」と言います。
それは何かといえば、目薬です。
手術後の目薬を4本、一日に4回ささなければいけません。
起床時間の6時。11時。16時。就寝前の20時です。
まずは手をキレイにします。手を洗うか、もしくは備え付けのアルコールを両手になじませます。(つまり、ぼくはコロナの前からそういう生活です)
次に眼帯をはずします。
その次に、用意するように指導されていた洗浄綿で、目を拭きます。
点眼します。
5分以上待って、別の目薬をさします。
4本全部をさし終わるまで、その繰り返しです。
慣れるまでは、看護師さんが「目薬の時間ですよ」と教えに来てくれました。
ひたすら眠れる
朝の医師の診察。食事。排泄。目薬。
これ以外はひたすらに眠りました。眠れてしまいます。
出歩くことが禁止されている状態ですが、そもそも出歩きたいとも思いません。
点滴に、睡眠薬が入っているのか、それともわずかにしか切っていなくても、体にとっては負担なのか、とにかく眠れました。