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メモの力を手に入れろ メモからはじまる異世界生活

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大事なことはメモしておきましょうというのはよく言われる話ですよね。

実践していますという方も多いでしょう。

 

忘れるといけないからメモしましょう、というのは間違った言い方ではないかなと思います。

忘れてしまうことがあるだろうから、それに備えて記録しておきましょうというのが正しいですね。

だから、備忘録(忘れるに、備えるための、記録)というのです。

 

さて今回紹介します本は『メモの魔力』前田裕二著です。

成功している若い起業家さんです。

(この方自身の説明はこの程度にしておきます。詳しくは他に譲りますね)

この方はいわゆるメモ魔。

とにかくメモをひっきりなしにとっている方のようですね。

 

 

メモの役割は備忘録だけにあらず

その方のメモ術が書かれた本なのですが、

読み始めてすぐに思っていたメモ術とは違うことを知らされました。

 

メモというと備忘録であると思っている方も多いでしょうし、ぼく自身そうだと思って読み始めました。

上手なメモのとり方。メモのまとめ方などが書かれてあるだろうと。

ところが、

備忘録というのはメモの一面でしかないというのです。

「記録のためのメモ」情報伝達の役割です。

 

メモにはもう一面あり、それが「知的生産のためのメモ」です。

これに使ってこそメモの本領発揮されるのであり、それをやりましょうよというのがこの本のメッセージです。

 

それをすることにより多くの壁を乗り越えることができた。

新しい世界を開拓することができた。

いわゆる成功者になった。

これって自分を何段階もレベルアップさせるかのような、魔力とでもいいたくなるような大きな力を手に入れたってことじゃないの???

 

だからこそのタイトル「メモの魔力」なんです。

 

メモの習慣は考える習慣 

普段無意識に通り過ぎてしまいそうなことに目を向けて、

それらを「言語化」する。

メモをとるということは、同時に「言葉にしなければならない」ことを意味するからです。

「すごい」「やばい」という簡単な形容詞で片付けてしまっていることを、

何がすごくて、やばいのか。ここを一歩二歩踏み込んで考えるのがメモのあり方です。

 

著者は、街に出るときも「あの看板はどうしてあのデザインなのか」「この広告のコピーはどうしてこれになったのか」など、多くの人が気にもとめないようなことをキャッチして、考え、気づいたことをしきりにメモしているそうです。

映画などを観ても相当な量の気づきをメモするそうです。

多いときは100個以上、少なくとも数十個のポイントがあるというのだから、

狂っているとさえいえます。(狂っているの表現は、著者が終章でご自身で書いています)

それが「著者の習慣」なのです。

努力を越えた先にあるのが習慣です。

 

結局は、考えることが習慣になっているわけです。

 

 

メモ術の根幹「抽象化」

「抽象化」という言葉が出てきます。

著者はこの言葉が好きなようですが、ぼくにはよくわかりません。

抽象化とは本質を考えることだそうです。

そういわれてもまだ、わかりません。

 

ぼくなりに考えた結果「特徴を見つけてみること」とか

「理由を見つけてみること」という捉え方をしました。

 

この「抽象化」が大事。

 

では、抽象化をするためにはどのような思考の流れをすればいいのでしょうか。

①具体情報を正確に受け取る

②要素(気づき、背景、法則、特徴など)を抽出。

③②を別の何かに転用

 

「どんな?」「なぜ?」と考えることを癖にしていくことが重要です。

       ↓

そこからの気づきを他に転用。これが生産性の高い抽象化。

知的生産メモの本質。

 

インプットにも重要な抽象化

抽象化はアウトプットのためのものという印象になるでしょうが、

そうではありません。

抽象化とは「本質を考える」ことだからです。

 

著者は人よりも本を早く読めるそうです。

それは、「具体ではなく、抽象を読んでいるから」。

枝葉や葉脈は飛ばし、幹の部分を読む。

 

ぼくが以前から考えている「本は全部読むな問題」についての答えがここにありました。

(この件に関しては、いろんな方がいろんな言い方をしており、ぼく自身もその都度考えてきたのですが、この本を読んで腑に落ちました。様々な意見を読んだからこそであり、いろいろと当たってみることが大事なんだなと感じました)

 

www.toohii-solo.com

 

 

つまりは、「本には何が書いてあったのか」「著者は何が言いたかったのか」「本の核となるメッセージは何か」ここに焦点を当てて読むべしということです。

 

それが「本質を見抜く」ということです。

 

その訓練になるから、それをしましょうといっているのかなと考えます。

本質を見ずに枝葉のことばかりに目を向けているから判断を誤るわけです。

 

でも、これをやるのは難しいでしょう(泣) 

とにかく内容が濃く、著者がここまでやっていることに驚くばかりです。

それと同時に読むことに疲れました。

結論

「こんなことできるか!!!」

です。

 

この本を読んだ多くの方はそう思うでしょう。

 

こんなこと無理です。

でも、著者はそこまで考えてくれています。

 

大切なのはノウハウよりも「姿勢」。

 

とにかくメモできる状況をつくる。要はノートとペンを用意する。

ひたすらメモをとる。

ここからはじめてみましょうよと歩み寄ってくれています。

 

何かを観て、経験して、ワクワクして、仕事が手につかない。

こんな状況になったとします。

そこでそれを見過ごさず、もう少しだけ深く考えてみる。

そういうメモをしてきたからこそ、今の自分があるのだというのが

この本のメッセージかなと思いました。

 

具体的な方法は本書を読んでみてください。

そしてできそうなことをひとつでいいから試してみる。

 

ぼくも自分の琴線にふれることがあったら、

どうしてそう思ったのだろうか???ということを考えて

メモしてみようかなと思っています。

 

 

 

ホイじゃ、また。