職場の働かないオジサン
職場に働かないオジサンが2人います。
働かないオジサンというと、ふんぞり返ってろくでもない指示を出す。
昔のやり方にこだわる。
自分で調べればわかることを若い社員にいちいちきいてきて、
仕事の邪魔をする。
などが上げられるみたいですね。
それとは彼らは違う部類に入りますね。
ふんぞり返っているわけではありません。
むしろ謙虚といいますか。
偉そうにすることはまずないですね。
2人とも人としてはちゃんとしてるかなと思います。
1人の方は知識が豊富で話してみるとおもしろい。
もう1人の方は若いころに登山をやっていたらしく、歳を考えるととても機敏です。
2人ともにどこかの会社を定年で去り、今の職場にやってきた経緯は同じです。
仕事を40年はやってこられた方たちです。
ところが、この2人。動かない。
指示を一回一回しないとまったく動こうとしません。
今の若いやつは指示待ちだ。
という声をたまに聞くことがありますが、
いえいえいえ。
この2人に関していうのならば、
こいつらの方がよっぽど指示待ちだよ。
働かないオジサンは、明らかに仕事をしていないのに、
仕事をするフリをしているという話も聞いたことがあります。
いえいえいえ。
こいつら働くフリすらしやしない。
ボ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~と突っ立ってます。
当然叱られますよ。
すいません。
と2人の働かないオジサンはしっかり誤ります。
でもまた。
ボ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~と突っ立ってます。
(ちなみに、ミーアキャットが突っ立っているのは見張りです。
ミーアキャットの名誉のために)
一度2人に体の不調について訊いたことがあります。
どこか痛いところとかあるのか。
2人とも答えは同じ。
まったくないですよ。
じゃあ、動けるじゃないか!!!
2人を観察していると、
注意されたことを覚えていないんですよね。
だからまた同じことを注意されている。
あとは、まわりを見ていない。
まわりを見れば、今の状況がわかるはずです。
他の人がどういう動きをしているのかわかるはずです。
でもそれをしていない。
だからいつまでたっても、
やるべきことと、やってはいけないことがわからない。
どうしてこのようなことになってしまうのでしょうか。
2人とも仕事の経験がある人です。
仕事を40年続けてこられた人たちです。
わからなければ訊く。
わからなければ人のマネをする。
まずはこれをすればいいのですが。
それすらできない。
どうして仕事をはじめたばかりの若い子たちのようになってしまうのでしょうか。
(若い世代は経験がありませんし、学んでいる途中ですので仕方がないところがあります。自分だってそうでした)
この2人。
前の企業でも本当に仕事をしていたのか?????
という疑いの目で見てしまいます。
働かないオジサンについて調べてみたら、
働かないオジサンはは会社が作るなどという記事を目にしました。
それによると、
会社員としての先が見えたのでそこで気が抜けた。
(心が折れた。やる気がなくなった。
仕事をがんばっても、がんばらなくてももう結果は同じ)
みたいなことが書いてありました。
なんとなく納得できる意見です。
でも、定年でその会社を去ったとしても
次また働かなくてはいけないことはわかっているはず。
働かないオジサンになってしまわない意識が必要です。
でなければ、働かないオジサンとして会社を去り、
次の職場で、働かないオジサンとして扱われてしまいます。
平均寿命は伸び、
働かなければならない期間ものびていくでしょう。
少子化で労働力が減少することは明確です。
高齢者が労働力としてがんばらなくてはならない時代に来ています。
(ぼくもその1人ですよ)
そうなってくると、
今後は企業や社会全体の課題として
働かないオジサンを生み出さない仕組みづくりが必要となってくるのではないかと
思っています。
ホイじゃ、また。