ジョニ黒、紙ボトルに驚きました。
ウイスキーが紙ボトルで?
いやあ、驚きました。この記事です。
環境配慮もここまで来たかという印象です。
世界でもっとも普及したスコッチウイスキーといわれてします。
ほとんどウイスキーを飲まないぼくでも知っています。
ウイスキーといえば作るのにも大変な年月がかかると聞いています。
そこには歴史が築いた風格があると思うのですが。
そのウイスキーが紙パックだって!?
今でもお酒の紙パックは売られていますが、
印象としては安物です。(偏見でしょうか)
こういうブランド。特に老舗ブランドというのは風格やイメージみたいなものを
とても大切にしていると思うのですが、今回のことはそれを壊してしまうかのような危うさがあると思うのですが。
少し調べたのですが、ウイスキーの空き瓶というのは売れるそうです。
ウイスキーが入っていない状態の物が売れるのです。
つまり、瓶そのものに価値がある。
持っているだけで価値がある、飾っておくとカッコいい、ということです。
(偽物を入れて販売する悪い子もいるかもしれません)
これこそ老舗メーカーが作り出した風格ではと思うのですが。
よくわからないという人は、お好きなワインや日本酒・焼酎で創造してみてください。
それがある日から紙パックになる。
「なんか雰囲気でないよねええ」といった感想になると思います。
肝心の味についても心配です。
味というのは舌の感覚だけでなく、まわりの雰囲気にかなり影響されるという話を聞いたことがあります。
だからこそ高級店であるほど店の雰囲気、店員の対応、食器などに気を配るのです。
どんな一流の料理人がつくったものでも、店が汚く、店員の態度が悪い店では味も半減ということでしょうか。
ウイスキーというのは樽の木の香りがついて、それがまた味を引き立てるといった類のもので香りについても心配です。
こんなことを書くと、
「ウイスキーほとんど飲んだこともない奴がギャーギャーいってんじゃねええ」
と聞こえてきそうですね。
その辺りの事は解決できたから踏み切ったことなのでしょう。
瓶のリサイクルについて
では、こうなった背景には何があるのでしょうか。
そもそも、瓶はリサイクルされているのだから、
それを続ければいいのではないでしょうか。
日本ではこのような方法でリサイクルされています。
海外ではリサイクルされていないのでしょうか。
と思っていたらこの記事がありました。
つまり、ガラス瓶をつくること自体を減らしていこうといいうことだったのです。
リサイクルしようといっても、リサイクルをするだけでもエネルギーが必要である
ということです。
今後この動きは定着するのか
記事にある通りデンマークのビールメーカーも似たようなものに変えるとありますし、
今後他のメーカーも追従が予想されます。
思えばビールはかつては瓶で販売されていました。
それが今では缶が主流です。
缶での販売が初めてされたときのも、今回のことと似たような違和感を持った人が多くいたのではないかと思います。
紙パックという名称をやめて、紙ボトル・植物性ボトルと名を変え、
環境に配慮したすぐれた商品という受け入れ方ができるようになれば、
定着してくるものなのか、今後注目ですね。
新しいことをやるとき。
これまで支えてきた顧客を失ってしまうリスクが伴います。
特に今回のようなブランドのイメージさえも変えかねないようなことをするとき、
それを強く感じます。
それでもやる真意は。
今後はますます環境配慮を重視した企業活動が求められ、
それをしない企業は存続すら危うい時代になっているということでしょうか。
(エコファンドなんていうのも出てますよね)
「このボトルは革新的な可能性を秘めています。200年の歴史を持ち、イノベーションの分野を先導してきたジョニー・ウォーカーがこのボトルを最初に使うのにふさわしい」と、企業の責任者も自信に満ち溢れた発言をしています。
環境に配慮しつつ、これまでの顧客を満足させる、
まさに持続可能なものができたということでしょうか。