トップミュージシャンの死の真相とは!? バチカン奇跡調査官15
今回は本の紹介をします。
ぼくはみんなに小説を読んで欲しいなと思っていますので、
小説の紹介を時折しています。
紹介するのは『バチカン奇跡調査官 アダムの誘惑』です。
バチカン奇跡調査官の15巻です。
トップミュージシャンの死に関する噂
アメリカのトップミュージシャン、ゾーイ-ズー。
ニューアルバムの売り上げはチャート1位を独走中で、今一番チケットがとれないアーティスト。ライブの抽選ん確率は1/20000以下、定価の30倍をつけた違法ダフ行為のチケットが飛ぶように売れる。
そのゾーイが、彼女の別荘で水死体となって発見された。
これは自殺か事故か、それとも・・・・。
トップミュージシャンの突然死といえば思い出されるのは、
マイケルブライアンジ・ジャクソン。2009年6月25日、自宅にて心肺停止・呼吸停止。
ホイットニー・ヒューストン。2012年3月22日.ホテルの浴槽にて溺死。
プリンス。2016年4月21日。スタジオ内のエレベーターにて意識不明。死亡。
大きな成功をおさめた有名ミュージシャンの死ですから、インパクトがすごいせいなのか、多いなという印象を持ちます。そこから、何故?なんかあるの?という疑問へとつながっていきます。
「本当に自殺なの?何故そんな薬物を多量に・・・?」
「業界のスキャンダルを握ってしまったから消された」
「秘密結社のメンバーでその情報を流そうとしたから消された」
そんな噂がささやかれることも。
噂の中には「27クラブ」なんていうのもあります。
それはブライアン・ジョーンズ、ジミー・ヘンドリクス、ジャニス・ジョップリン、
ジム・モリスンが「27歳」の若さでこの世を去っているというものです。
実はカート・コバーンが自殺したのも「27歳」。
「27クラブに入るために27歳で自殺した」
「27クラブは悪魔に魂を売ったミュージシャンの末路」
実際に調べてみると「27歳」とは限らないらしいのですが、
その調査結果すら「事実を消そうとしているのでは?」と勘ぐってしまいます。
音楽は人を魅了するもの。気分を高揚させることができるのは明快で、
その効果を利用したのが軍歌ですよね。
「音楽で人を洗脳することができる」
「秘密結社のメンバーで人々を洗脳するために音楽を用いている」
「その事実が明るみに出ないように消した」
そんな噂合戦の一つの答えみたいなものが、今回の作品のテーマです。
大好きなミュージシャンが自殺した、事故で死んでしまった。
「どうして?」
人はその意味を求めてしまうものなのですね。
あらすじ
物語はフロリダ半島南部に広がる低湿地帯、エバーグレーズから始まります。
そこにはマングローブ林、50万匹以上いるといわれるアリゲータ。古代魚なども生息しており、環境保護の対象地域でもあるところ。インディアンの居留区もあります。
その地をエマ・ダイソンは訪れます。
福音派の宣教団体である創世学会のバスツアーの参加者としてです。エバーグレーズのパワースポットを訪ねる目的です。
そこで彼女は、イギリス王であるチャールズ一世に会います。その人物は1649年1月に処刑されている。彼女はタイムトリップしたのです。
果たしてその真相は・・・?
場面は変わり、フロリダ。
FBIの捜査官であるビル・サキスンが登場します。彼は以前にも奇跡調査官である主人公の2人に協力した人物です。その彼が結婚します。
それを大いに喜んだビルのかつての同僚で、現在はFBIを退職して警備関係の仕事をしているジョージが粋な計らいをします。今度警備を任されるゾーイ-ズーのライヴチケットを2人にプレゼントするんです。
さらに、ライヴの最中ちょっとした事件があり、それに適切に対応したことからお礼がしたいと本人に会えることに。
さらに、2人が結婚することを知ると結婚式のサプライズゲストとしてお祝いの歌を歌ってくれるというんです。
なんてことでしょう。
皆さんにも好きなミュージシャンがいるでしょう。ミュージシャンでなくても、俳優やスポーツ選手でもいい、その人が自分の結婚式に来てくれるなんて・・・。
しかし、幸運の連続は途切れてしまいます。
最悪のケースで。
ゾーイ-ズーが別荘で死んでいるのが見つかってしまいます。
幅3メートルはある水槽での水死体として。
一体彼女になにがあったのでしょうか。自殺か・・・。それとも・・・。
今回はいつものように奇跡と思われることが起きて、その調査依頼があってという経緯ではありません。
ビル・サキスンの結婚式に出るためにやってきた2人がそこで、という展開です。
追記
『バチカン奇跡調査官』は、角川ホラー文庫ですが内容としては怖くはありません。
不可思議なことを扱っているので一応ホラーに割り当てられているみたいです。
でも、今回はゾッとしました。